レビュー『通天书院』
『通天书院』
公式weibo:https://weibo.com/u/5367420477
◎形式
ドラマ(全24話)
◎放送期間
2021年2月〜4月
◎メインキャスト
崔楚奕:周彦辰
宋连禹:徐好
钱嘉裕:秦奋
段少轩:韩沐伯
公子润:高茂桐
◎放送局
爱奇艺
◎日本からの視聴方法
爱奇艺アプリから(3話以降VIP限定)
◎あらすじ
小説の腕前を評価され通天书院への入学を認められた宋连禹(演:徐好)。自らが女性であることがバレないよう、男装をしての入学を決意する。书院では以前のちょっとした出来事で目をつけてきた崔楚奕(演:周彦辰)たちと、お互いにやっかみ合いながらも時には協力し、书院で起こる様々な問題を解決していく。小さなトラブルはありつつも、順調に书院での生活を送っていた宋连禹。しかし书院に恨みを持つある者の告発により、女性であることがバレてしまうのだった。
◎評価点数
2.5点(5点満点、0.5点刻み)
◎総評と感想
10話くらいまでは展開もあまり起伏がなく、ここからどう話を盛り上げていくか心配だったのですが、後半にかけて书院に関する闇の部分が次第に明らかになっていくにつれ、面白さを増していった作品でした。前半ののんびり感が嘘だったかのように、最後は何人も人が死にました。
メインキャスト一覧を見ていただければ分かるかと思うのですが、このドラマ、完全に《偶像练习生》視聴者を狙った作品ですよね。それにしては放送開始が伸びてしまい偶练終了時からだいぶ間が空いてしまったのと、作内カップル成立が甚だしかったこともあり、逆に偶练ファンにとっては辛かったのでは?と考えてしまいました。物語本編となんら関係のない話ではありますが。
山の中(上?)にある书院が舞台ということで、书院の舞台セットがスケールも大きくとても素敵でした。また、個人的に古装ドラマを見るのが初めてだったのですが、昔の生活風景をドラマを通じて垣間見ることができたのもよかったなと感じました。
ストーリーは、最初の方は「书院で誰かに関する問題が起こる→连禹と奕がその子の家を訪問する→問題を解決しその子と仲良くなる」を繰り返していて、正直少し単調だなという印象を受けたのですが、中盤以降で书院の根幹に関わる話が展開され始めてからは、毎話毎話次の展開が気になるほど惹きつけられました。
メインキャストの偶练出身者4人も頑張ってたとは思いますが、彼らの同級生役を演じられた俳優さんの印象がより強く残っています。ネタバレになってしまうので役名は伏せるのですが、黒幕のような存在のキャラを演じられた俳優さんが、静かに纏わりつく狂気を見事に表現していたことがすごいなと思いました。確実にずっと前から狂っているのにそれでも平凡善良な人物を演じているキャラ、を演じ上げていたことがすごかったです。
女性キャラたちも皆とても可愛かったです。メインとなる女性キャラは主人公の连禹を含め5人いたのですが、皆しっかりと自分の芯を持って行動できる強い人たちで、見ていてかっこいいなと感じました。メインの女性キャラがかっこいい物語は見ていてストレスを感じないので好きです。
散々言ってしまいましたが、主演の周彦辰はやっぱりとてもかっこよかったので(というかそもそも私は彦辰が目当てで今作を見たので)、興味を持った方は是非ご覧ください。